vol.9 織田 憲嗣 氏トークイベント2

Date: 2015年6月14日 Category:

TOKYO VINTAGE | 織田 憲嗣 氏 トークイベント 2014.09.19 【Vol.2 】 from TOKYOVINTAGE on Vimeo.

北海道東海大学 織田 憲嗣 氏 トークイベント 2014.09.19(fri)

トークテーマ: 家具からみるセカンダリーマーケットの必要性、時代を経て変化する家具の価値

 
 

消費者から使用者へ、そして愛用者になりましょう。

 

私の家には、断捨離という言葉は通じません。家には断捨離するようなものは絶対に持ち込みません。

 

断捨離という言葉は3年間使わなかったら捨てなさいという言葉になりますが、家には物が溢れております。
現在私の家には、椅子が1350種類、照明器具が100種類、テーブルが75~6台、キャビネットが50台ぐらい、テーブルウェア、
陶器類はいくつあるかわからないぐらいあります。

 

私は20世紀の美しい日用品というものを後世に残し、伝えていきたいという思いで、
40年以上ずっとこんなことをやっております。数万店の書籍や図面などの研究資料も膨大な量がありますが、
その中には捨てるものは一つもありません。

 

家は森の中の1軒屋なので、ゴミの収集に来てくれないので、自分たちで分別をして
自治体の集積場まで持っていきます。月に1~2回ぐらい。

 

ついこの間も行ってきましたが、大型ゴミのところにソファやベッドが捨てあるのです。
そういうのを見ると心が痛みます。

 

そして、そこに捨ててあるものは見るからにファストな家具なのです。
使っていた方達は、きっと簡単に飽きてしまうのでしょう。

 

本当に良いものを集めていれば、断捨離という言葉は一切通用しないのだと思っております。
私が持っているものも、捨てようと思ったらいつでも捨てられるのですが、その判断は後世の方たちに委ねたいのです。

 

 

 


織田 憲嗣 NORITUGU ODA

1946 年生まれ。大阪芸術大学卒業後、高島屋宣伝部を経てフリーのイラストレーターに。その頃から名作椅子の収集を始める。ヨーロッパモダン、特に北欧家具のコレクターであり、日本のみならず北欧ヴィンテージマーケットにおいても第一人者で北欧家具に関する著書も多数。現在、椅子研究家として世界的に知られる。
東海大学芸術工学部教授。著書に「日本の家」(福音館書店)、「ハンス・ウェグナーの椅子100」(平凡社)、「名作椅子大全」(新潮社) など。